バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 一般的にいって, 我々は, その人を愛したり憎んだりしない限り, 他人の行動について余り興味・関心を持たない。(そうして)他人に興味・関心を持たなければ, あえて他人に関する知識を求めようとはしない。一方、彼らを愛したり憎んだりする限り,私達が得る彼等に関する情報は間違いである傾向がある。このことは特に,ある国の他国に対する知識についてあてはまる。

We do not, as a rule take a very great interest in the doings of other people unless we either love or hate them. If we do not take an interest in them, we do not take the trouble to get information about them; while if we either love or hate them, the information which we shall obtain is likely to be misinformation. This applies in particular to one nation's knowledge of another nation.
Source: Bertrand Russell: Bertrand Russell: As others see us (written in Mar. 23, 1932 and pub. in Mortals and Others, v.1, 1975]
More info.: https://russell-j.com/AS-O-SEE.HTM

<寸言>
 岸田総理は当初は「自分には聞く耳がある」と言っていましたが、さんざん叩かれた結果、最近はそのような発言はしていないようです。
 側近や関係者が岸田総理に意見や感想を言う時には「意見を聞く」でしょうが、自分から意見を聞く努力はほとんどしていないように見えます。即ち、ラッセルが言うように「他人に興味:関心を持たなければ, あえて他人に関する知識を求めようとはしない」ということです。岸田総理は、抽象的な「国民」や「国家」については関心を持っていても、血の通った一人ひとりの一般国民には興味:関心をほとんど持っていないようです。

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