バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 超大国(強国)は,現在,その気になればいつでも, 他国の成員を殺す特権を持っている。ただし、この自由(他国民の殺害)は, 正義(倫理的)と公正(法的)を守るために死ぬ英雄的特権として偽装されている。愛国者は, 祖国のために死ぬとは言うが, 祖国のために外国人を殺すとは言わない。
Great States have, at present the privilege of killing members of other States whenever they feel so disposed, though this liberty is disguised as the heroic privilege of dying in defence of what is right and just. Patriots always talk of dying for their country and never of killing for their country.
Source: Bertrand Russell: Has Man a Future?, G. Allen & Unwin, 1962, p.84
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<寸言>
 弱小国が超大国に対し本気で戦争をしかけることはありません。大国であっても、超大国(や強国)に対しては遠慮します。中国も比較的国力がない時代には米国に気をつかってきましたが、超大国の仲間入りができそうな状況になるにつれて、米国がこれまで行ってきた世界に対する影響力を行使したい(「まね」をしたい)と、思うようになりました。
 北朝鮮のミサイルの実験は、国連を含め、北朝鮮の友好国以外からは非難されます。しかし、そのような行為は米ソなどの超大国は過去にいやというほど行っていました。しかし、特に米国の場合は、国連や日本などの同盟国から非難されることはほとんどありませんでした。その結果、米ソは、現在、地球を何度も破滅させることができるほどの大量の核ミサイルを保有しています。
 米国は、核実験を過去にいやというほど行い、様々なデータを持っているため、地上での核実験を今はやっていません。しかし、臨界前核実験はあいかわらず行っています。臨界前核実験を非難しない(問題にしない)のは「不公平」ではないでしょうか?

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