バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 哲学は,それが提起する疑問に対して真の答えが何であるかを確実性をもって語ることはできないが,私達の思考を広げ,慣習の圧制から私達の思考を解放する多くの可能性を示唆することができる。従って,物事が何であるかということについての確信を減少させる一方で,物事が何でありうるかに関する私たちの知識は大いに増大させる。

Philosophy, though unable to tell us with certainty what is the true answer to the doubts which it raises, is able to suggest many possibilities which enlarge our thoughts and free them from the tyranny of custom. Thus, while diminishing our feeling of certainty as to what things are, it greatly increases our knowledge as to what they may be.
Source: Bertrand Russell: The value of philosophy' in The Problems of Philosophy, 1912
More info.:https://russell-j.com/R601.HTM

<寸言>
 世界や人生に対する疑問を契機として、事実を参考にしながら、自分の頭で論理的に考える習慣ができることから、哲学的思考は始まります。
 しかし、どういうわけか、歳をとってくると、確信過剰になり、断定的な言い方をする人が増えていきます。くよくよ考えることと、冷静にあくまでも論理的に考えることとは異なるはずですが、歳をとるにつれて長時間の思考は面倒くさくなるようです。

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