自己欺瞞に支えられているときにしか仕事のできない人は,自分の職業を続ける前に,まず,真実に耐える講座を受講したほうがよい。なぜなら,神話に支えられる必要があることによって,遅かれ早かれ,彼らの仕事は,有益どころか,有害なものになってしまうだろうからである。
Those who can only do their work when upheld by self-deception had better first take a course in learning to endure the truth before continuing their career, since sooner or later the need of being sustained by myths will cause their work to become harmful instead of beneficial.
Source: Bertrand Russell: The Conquest of Happiness, 1930, chap.16:Effort and resignation.
More info.:https://russell-j.com/beginner/HA27-060.HTM
<寸言>
東大法学部卒の国会議員が多数いますが、彼らの大部分は記憶力が優れていることを自他ともに認めます(記憶力が貧弱なら東大入試に合格しなかったはずです)。盛山文科大臣も東大法卒なので記憶力がいいはずですが、都合が悪いことはすぐに忘れてしまうようです。しかし、証拠写真を見せられたら「軌道修正」をしなければならず、「はっきり覚えていないが、写真があるのならそうなんだろうと思う」と白々しい答弁を繰り返しています。文科大臣なので、よい反面教師になりそうです。とは言っても、国民も時間が立つとすぐに忘れてしまい、地元への利益誘導さえしてくれる候補者なら、あまり考えずに選び続けてきているのですから、「人の振り見て我が振り直せ」ということになります。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell