(世界の) 揉め事の根本的原因は,現代世界(現代社会)においては愚かな人々が確信過剰(cocksure)である一方、知的な(聡明な)人々が懐疑心でいっぱいであるということである。
The fundamental cause of the trouble is that in the modern world the stupid are cocksure while the intelligent are full of doubt.
Source: Bertrand Russell: The Triumph of Stupidity (written in May 10, 1933 and pub. in Mortals and Others: Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.2:p.28
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<寸言>
世界中で頻繁に引用されるラッセルの有名な発言です。
いろんな分野に確信過剰な人はいますが、政治の世界が一番多いようです。(いや、宗教界かも知れないですが・・・)。もちろん、懐疑的な人は弱弱しく見え、政治家には向かないでしょうが、ここで言っているのは、あくまでも「程度問題」です。
なお、碧海純一教授(故人/当時、ラッセル協会常任理事、東大法学部名誉教授)は"cocksure"を,「自信満々」ではなく,「確信過剰」と訳しましたが、ラッセルの言おうとしていることをより的確に表現しており、「定訳」にしたいところです。
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