バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 国家主義的な型の愛国心は ― 学校で教えられる(べき)ものからかけ離れたものであり ― 不幸にも人々が陥りやすい集団ヒステリーの一形態だと言わなければならない。また,そのような愛国心に対し,知的にも道徳的に防備を固めなければならない。国家主義は疑いもなく現代の最も恐ろしい害悪である。

Patriotism of the nationalistic type, so far from being taught in schools, ought to be mentioned as a form of mass-hysteria to which men are unfortunately liable, and against they need to be fortified both intellectually and morally. Nationalism is undoubtedly the most dangerous vice of our time.
Source: Bertrand Russell: Education and the Social Order, 1932, chap. 10:Patriotism in Education (George Alen and Unwin ed.) p.138
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<寸言>
 特別なことがない限り、大部分の人が自分が生まれ育った国土を愛するようになります。それは郷土愛の延長とでもいうべきものであり、国家を必要以上に強調する国家主義的な愛国心とはかなり異なっています。
 しかしそういった愛国心では満足できず、(集団的感情を強調する)国家主義的な愛国心を学校などで教えるべきだと主張する人もそこそこいます。そういった人にも、いろいろなタイプがあります。軍国主義を賛美する人、伝統的な日本文化を偏愛する人、ビジネス上都合がよいということで国家主義を掲げる人、ビジネス右翼等々、いろいろあります。
 最近、評論家(?)の櫻井よし子氏が、X(旧 Twitter)に、国家主義的な愛国心の重要性を訴える投稿(「あなたは祖国のために戦えますか?」)をし、炎上しました。櫻井氏がどのタイプの愛国主義者にあたるのかよくわかりませんが、戦場に行かなくてもよい「年寄り」こそ軍国主義的な発言をさけるべきですが、その反対の意見や感情を持っているようです。いや、と言うより、そういう主張をし続けたほうが、保守層から支持が得られ、資金も集まるので、好んでそういう主張をし続けていると言うほうが、より実態に近いかも知れません。

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