バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 ・・その(北ウェールズのプラスペンリンにある)家は私達夫婦と息子の子供達(即ち,孫)が楽しい休暇を過ごすのに良いだろうと(友人夫婦は)考えていた。その家は小さく,慎ましいものであったが,心地よい庭と小さな果樹園と多数の立派なブナの木があった(注:Routledge 版の unprententios は誤植/日高訳では'桃の木'になってしまっている。)。とりわけ,その家からは最高に美しい景観を眺めることができ,南に海,西はポートマドックとカナーヴォン丘陵,北はグラスリンからスノードン山への渓谷が見渡せた。私はその美しい眺めに魅了された。

Plas Penrhyn, that they thought would make a pleasant holiday house for us and the children. It was small and unpretentious, but had a delightful garden and little orchard and a number of fine beech trees. Above all, it had a most lovely view, south to the sea, west to Portmadoc and the Caernarvon hills, and north up the valley of the Glaslyn to Snowdon.
Source: Bertrand Russell: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 2: At home and abroad, 1969
More info.:https://russell-j.com/beginner/AB32-140.HTM

<寸言>
 (両親が亡くなった後)ラッセルは幼い頃からケンブリッジ大学にあがるまで、ロンドン郊外の祖父母の家(注:ロンドン郊外のリッチモンドパーク内にある邸宅で、英国首相を2度務めた祖父の功績を称え、ビクトリア女王が祖父母が存命中住むことを許可したもの)で暮らしました。その邸宅には広い庭がついており、西方向にはウィンザー城まで、何も遮るものがない広大な景色を眺めることができました。ラッセルは、その影響もあり、仕事の関係でロンドン等の都会で暮らす他は、広大な景色を眺められる田舎に暮らすことを好みました。

#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell