バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 ほとんどの人々は我が子の幸せを、多くの人々は友人の幸せを、いくらかの人々は祖国の幸せを、そして少数の人々は全人類の幸せを願っている。生命保険は、普通の(一般の)人々の願いがどれほど自分の人生の範囲を超えたものであるかを示している。しかし、たとえ私の願いが無私(利他的なもの)であったとしても(though = even though)、それが私の行動に影響を及ぼすのであれば、それは私のものであるに違いない(他の誰の願いでもない)。

Most people desire the happiness of their children, many that of their friends, some that of their country, and a few that of all mankind. Life insurance shows to what an extent the wishes of ordinary men go beyond the scope of their own lives. But though my wishes may be unselfish, they must be mine if they are to affect my actions.
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-0410.htm

<寸言>
「私の願いは私のものであって、他の誰の願いでもない」ということがよくわかるのは、「子供のため(あなたを思ってのこと)=親心」と言いながら(思いながら)、実際は「子供のため」になっておらず、「親の自己満足」や「親の勘違い」だったことがわかる場合です。
 「子供のため」と言いながら、内実は「子供を思う"自分の気持"」が一番重要だと"主張"しているだけということは、なかなか本人は気が付かず、むしろ第三者のほうが、観察及び推論によって理解できる場合がけっこうあるというのが、世の常のようです。

 いや、このロジックや推論はいろいろなところに使えそうです。たとえば、「学生のため」と思って学生を説教する大学教師は、学生を思う"自分の"気持ちを重要視しているだけかも知れません。
 「自由・民主主義・法の支配等の基本的価値観を共有する・・・」(岸田)という決まり文句を繰り返しながら、自分の息子(31歳)を総理補佐官に「抜擢」するなど、民主主義を無視し・・・。

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