バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 もしあなた自身の意見に反するある意見があなたを立腹させるとしたら、それはあなたがそのように考える十分な理由を持っていないことをあなたは無意識のうちに気づいている印(兆候)である。・・・。それゆえ、あなたが意見の相違に怒りを抱いているのがわかった時にはいつも、用心しなさい。多分、吟味してみれば、あなたの信念が、証拠の保証する以上にまで進みつつあることに気づくであろう。

If an opinion contrary to your own makes you angry, that is a sign that you are subconsciously aware of having no good reason for thinking as you do. ... So whenever you find yourself getting angry about a difference of opinion, be on your guard; you will probably find, on examination, that your belief is going beyond what the evidence warrants.
Source: Outline of Intellectual Rubbish (1943)
Reprinted in: Unpopular Essays, 1950
More info.:https://russell-j.com/cool/UE_07-480.HTM

<寸言>
 相手の意見が間違っていることを、論理的にわかりやすく説明し説得できる自信がある場合には、怒りはすぐには湧いてこないはずです。しかし、普段、論理的に考える習慣のない人は、議論を戦わせて相手を説得するという作業はめんどくさく思い、自分に力(権力や権限)がある場合は、相手の意見を無視しがちです。
 安定多数を維持している与党(政権)は、選挙の時は国民に対し低姿勢になります。しかし、総選挙が数年先の場合には、「今のうちに多数の法案を通してしまおう」と、議論は最小限にして、多数決でどんどん法案を通過させてしまいます。多少強引で国民の不興を買っても、次の総選挙まで覚えている国民はほとんどいません。そうして、選挙が近づけば、与党は国民に金(給付金や補助金)をばらまく政策をとれば、そちらに関心をもってもらえるという魂胆です。選挙は通常与党が有利である理由がよくわかります。 

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