バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 <1960年のインタビュー「Face to Face」から抜粋>

 私が後世の人々に伝えたい道徳的なことは、とても単純なことです。愛は賢明であり、憎しみは愚かである、と私は言うべきでしょう。ますます密接につながり合うようになっているこの世界において、私達はお互いに寛容になることを学ばなければなりません。気に入らないことを言う人がいても、それを我慢することを学ばなければなりません。もし私達は共に生き(共存し)、共に死なない(共倒れしない)ためには、この惑星(地球)上で人類が生き続けるために絶対に欠かせない、慈愛と寛容を学ばなければなりません。


The moral things I wish to say to future generations is very simple. I should say love is wise, hatred is foolish. In this world which is getting more and more closely interconnected, we have to learn to tolerate each other. We have to learn to put up with the fact that some people say things that we don't like. We can only live together in that way, and if we are to live together and not die together we must learn the kind of charity and kind of tolerance which is absolutely vital to the continuation of human life on this planet.
Source: BBC Interview, Face to Face (1959)
More info.: https://youtu.be/BupO0oOAyBw

<寸言>
 これは1959年にBBCで放送されたインタビュー番組(「face to face シリーズ」/30分間ほどの長さ)で、ラッセルが出演した時の最後の発言です。YouTube で、以下のURLを指定すれば視聴できます。(YouTube の設定画面で「英語の字幕付き」にすることができます。)
  https://youtu.be/BupO0oOAyBw

 この発言を読むと、ラッセルも歳をとって穏やかになり保守的になったようだと思う人がいそうです。しかし、ラッセルはそれに対し、「一般に歳を取ると温和になるが、私は歳を取れば取るほど過激になっている」と言っています。事実、このインタビューの1年前の1958年には、核兵器撤廃運動(CND:Campaign for Nuclear Disarmament)の初代総裁になり、1960年にはCNDは生ぬるいと100人の精鋭を集めて Committee of Hundred (百人委員会)を創設して総裁になっています。核兵器を多くの国が持つようになれば必ず使用されるだろうと考え、核抑止理論に反対し、亡くなるまで核兵器撤廃運動に尽力しました。

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