バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 証拠に基づいて信念(convictions)を持ち、その証拠が保証する程度の確信だけを与える習慣が一般的になれば、世界が苦しんでいるほとんどの病いが治るだろう。しかし、現在、ほとんどの国で、教育はそのような習慣が育つのを防ぐことを目的としており、根拠のない教義体系を信じることを公言することを拒否する人は、若者の教師として適任とはみなされない。

A habit of basing convictions upon evidence, and of giving to them only that degree of certainty which the evidence warrants, would, if it became general, cure most of the ills from which the world is suffering. But at present, in most countries, education aims at preventing the growth of such a habit, and men who refuse to profess belief in some system of unfounded dogmas are not considered suitable as teachers of the young.
Source: Why I am not a Christian And other essays on religion and related subjects (1957), preface.
More info.: https://russell-j.com/cool/WIC_1957.pdf

<寸言>
 このような事態は共産主義国や独裁国家によく行われていることですが、民主主義国であっても「信念を証拠に基づくものとし、その証拠が保証する程度の確信だけを与える習慣」があるとは言えない例はけっこう見られます。アメリカでも進化論を信じる人が増えてきているそうですが、それでも(聖書と矛盾するからということで)まだ4割ほど進化論を信じていないとのことです。日本人の大部分が進化論を信じており、対照的です。
 https://ushikubou.com/culture-america-evolution
 なお、日本でも、たとえば、「初代天皇から現代の天皇まで男系の皇統が続いているというのは証拠が乏しく疑わしい。日本書紀の創作した虚構と思われる」と主張する者は、自民党の文教族によって、「教育者として不適切」とされてしまいそうです。

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