バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 心地よい神話の助けを借りなければ、人生の危険に立ち向かうことができない人間には、何か弱々しく、少し軽蔑すべきものがある。ほとんど必然的に、そういった人間の一部は、それが神話であること、そして、神話が心地よいからこそ信じていることを自覚している。しかし、彼(彼女)はこの考えに直面する勇気がない! さらに、自分の意見が合理的でないことを薄々気づいているため、反論されると激怒する。

There is something feeble and a little contemptible about a man who cannot face the perils of life without the help of comfortable myths. Almost inevitably some part of him is aware that they are myths and that he believes them only because they are comforting. But he dare not face this thought! Moreover, since he is aware, however dimly, that his opinions are not rational, he becomes furious when they are disputed.
Source: Human Society in Ethics and Politics (1954)
More info.: https://russell-j.com/cool/HSEP_1954.pdf

<寸言>
 「あなたの意見は信用できない」と言われればほとんどの人がむっとします。私的な場所で言われた場合には、無視しても、多くの場合、大きな問題になりません。
 しかし、国会は公的な場所なので、閣僚が野党議員の失礼な(言い方の)質問には答えないというわけにはいきません。閣僚が自分の考えが正しいと考えているなら、答弁が信用できないと言われたら、「どの部分が信用できないか具体的にあげるべきだ」と言えば、「全てが信用できない」と思っていても、一つ一つ、信用できない点をあげるはずですし、あげなければなりません。具体的に指摘されれば、自分の考えに自信をもっている閣僚(あるいは国会議員)であるならば、理性的に反論できるはずです。反論できない場合には、ラッセルが言うように「自分の意見が合理的でないことを薄々気づいているため、反論されると激怒する」ことになりがちです。

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