バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 あなた(出版社Norton の社主のノートン: W. W. Norton, 1891-1945)は、私の兄がマルセイユで急死したのを(新聞などで)ご覧になったでしょう。私は兄から称号(爵位)を受け継ぎましたが(注:第三代ラッセル伯爵/兄のフランクは第二代ラッセル伯)、兄は破産していたため、お金は一銭も相続していません。爵位は私にとって大変迷惑なもので(注:特段の事情がない限り、爵位は返上できないため)、どうしたらよいか途方に暮れていますが、とにかく私の著作に関連して使用されることを望みません。.....私の爵位を私の著作の宣伝に利用しないことについて、あなたを信頼できると、私は確信しています。

You ( = W. W. Norton) will have seen that my brother died suddenly in Marseilles. I inherit from him a title, but not a penny of money, as he was bankrupt. A title is a great nuisance to me, and I am at a loss what to do, but at any rate I do not wish it employed in connection with any of my literary work. ... but I am sure I can rely upon you not to make use of my title in the way of publicity.
Source: Letter to W. W. Norton, 11 March, 1931
In: The Autobiography of Bertran Russell, v.2
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<寸言>
 英国においては、爵位は本家の長男が継ぐことになっていますが、祖父のジョン・ラッセルは、第6代ベッドフォード公爵家の三男でした。しかし、2度英国の総理大臣を務めた功績から、ビクトリア女王から伯爵の称号(及び Richimond Park 内の屋敷 Pembroke Lodge の永代使用権)が与えられました。ラッセルの両親は早くなくなったため、兄のフランクが第二代ラッセル伯を、ラッセルが1931年に(兄の急死により)第三代ラッセル伯を継ぎました。
 ラッセルはいろいろなところで貴族制度は廃止したほうがよいと書いていますが、爵位は特別な事情がない限り原則として返納することはできませんでした。そこで、自分の執筆・講演活動に関連しては称号を使用しないように関係者に求めていました。

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