バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 (以下は、1950年におけるラッセルの発言です。)
 共産主義、ナチズム、日本帝国主義(注:日露戦争から第二次世界大戦までの日本)など、様々な狂気の形態は、科学以前の文化が色濃く残っている国々に科学が影響を与えた自然な結果である。アジアにおける科学の影響はまだ初期段階にある。アフリカの先住民への影響もまだほとんど始まっていない。従って、近い将来、世界が正気を取り戻すことはなさそうである。 

These various forms of madness - communism, nazism, Japan. ese imperialism- are the natural result of the impact of science on nations with a strong pre-scientific culture. The effects in Asia are still at an early stage. The effects upon the native races of Africa have hardly begun. It is therefore unlikely that the world will re- cover sanity in the near future.
Source: The science to save us from science.
In: New York Times Magazine, 19 Mar. 1950, sec. 6, 9, & 31-33.
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<寸言>
 ロシアのウクライナへの侵入、核兵器(弾道ミサイル)の開発に狂奔する北朝鮮、中国における共産党の一党独裁などの「狂気」はわかりやすいと言えます。しかし、西側の自由主義国についても「狂気」の要素を見てみないふりをするわけにはいきません。「自由の国」アメリカにおける国論の分断及び貧富の格差の拡大、大量破壊兵器保有を理由にしてイラクを攻撃した米国を支持し続けた日本の無反省ぶり、イスラエルの核兵器の開発・保有に対する西側諸国の「寛容さ」、統一教会の支援を受け続けてきた日本の政党(主として自民党)のいいかげんさ及び悪意、その他いろいろ。

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