バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 科学的な観点からは、楽観論も悲観論も同様に好ましくないものである。楽観主義は、宇宙が私達を喜ばせるために存在すると仮定あるいは証明しようとし、悲観主義は、宇宙が私達を不愉快にさせるために存在すると仮定する。科学的には、宇宙が私達(人間)を一方的に気にしているという証拠はない。悲観論と楽観論のどちらを信じるかは、気質の問題であって、理性の問題ではない。

From a scientific point of view, optimism and pessimism are alike objectionable: optimism assumes, or attempts to prove, that the universe exists to please us, and pessimism that it exists to displease us. Scientifically, there is no evidence that it is concerned with us either one way or the other. The belief in either pessimism or optimism is a matter of temperament, not of reason.
Source: A History of Western Philosophy, 1945, Book III, Part 2: Schopenhauer
More info.: https://russell-j.com/cool/HWP_1945.pdf

<寸言>
 宗教の信者が信じるように、宇宙が我々人間のことを気にかけてくれることはありません。神がこの世界を創造したと信じている人だけが、「主観的に」そう思うことができます。キリスト教の信者はキリスト教を心から信じている者だけが救われると考え、イスラム教の信者はマホメットの教えを心から信じ、それをもとに生活を律している者のみが救われると考えます。
 信じるだけで他人に自分の思いや考えを押し付けたり、差別したりしなければ、何を信じようと勝手ですが、宗教の信者は、信仰における多様性を尊重する人は少なく、ひどい場合は、戦争に加担さえします。
 宗教を持ち出すことはしなくても、精神論が好きな人はけっこうおり、うっとおしい場合が少なくありません、世界中のいろいろな思想の持ち主が一同に介し、あくまでも議論によって相手を説得をし、決着をつけてもらいたいものです。決着はつかないでしょうが、議論している間は、信条の違いによる戦争は起こりません。

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