 ラッセル英単語・熟語1500 |
思想が自由であるのは、思想が（いろいろな）信念の間の自由競争にさらされている時、つまり、 あらゆる信念がその主張を述べることができ、信念に法的なまた金銭的な利益や不利益がついていない時だと言ってよいだろう。これは、いろいろな理由で完全に果たすことが決してできない理想である。しかし、その理想に現在よりも大いに接近することは可能である。
We may say that thought is free when it is exposed to free competition among beliefs, i.e., when all beliefs are able to state their case, and no legal or pecuniary advantages or disadvantages attach to beliefs. This is an ideal which, for various reasons, can never be fully attained. But it is possible to approach very much nearer to it than we do at present.
Source: Bertrand Russell : Free Thought and Official Propaganda, 1922.
Reprinted in: Sceptical Essays, 1928, chapter 12.
More info.: https://russell-j.com/cool/SE_1928.pdf.
＜寸言＞
従って、公的な場面において、Aという信念よりもＢという信念を持ったほうが金銭的な見返りが多かったり、金銭的な見返りがなくても何らかの優遇的な扱いを受けることができるのであれば、その社会に思想の自由が本当にあるとは言えない、ということになります。
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