バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 行動よりも思考(自分の頭で考えること)に喜びを見出す習慣は、愚かさ(知恵のなさ)や権力への過剰な愛から身を守るものであり、不幸の中で平静を保ったり、心配事の中で心の平穏を保ったりするための手段である。個人的なことに閉じこもった生活は、遅かれ早かれ、耐え難い苦痛になる可能性が高い。人生のより悲劇的な部分を耐えられるようにするには、より大きく、より気難しくない宇宙への窓が必要である。

A habit of finding pleasure in thought rather than in action is a safeguard against unwisdom and excessive love of power, a means of preserving serenity in misfortune and peace of mind among worries. A life confined to what is personal is likely, sooner or later, to become unbearably painful; it is only by windows into a larger and less fretful cosmos that the more tragic parts of life become endurable.
Source: Bertrand Russell: In Praise of Idleness, and Other Essays, 1935, Chapter 2: "Useless" knowledge
More info.: https://ia804703.us.archive.org/35/items/in.ernet.dli.2015.458601/2015.458601.In-Praise-Of-Idleness-And-Other-Essays_text.pdf

<寸言>
 『ラッセル幸福論』からの引用と思われるかも知れませんが、そうではなく、In Praise of Idleness, 1935(『怠惰への讃歌』)第2章「"無用の"知識」からの引用です。

 「行動よりも思考(自分の頭で考えること)に喜びを見出す習慣は、愚かさ(知恵のなさ)や権力への過剰な愛から身を守るもの」との指摘ですが、「政治的な人間」はその反対で、「思考よりも行動に喜びを見出し、権力へのあくなき欲求に支配された生活」を送りがちです。しかし、政治家は外側に目を向けますので、「個人的なことに閉じこった生活」によって不幸になることはあまりありません。そういった意味では、政治家は一般の人々よりも幸福感を味わっているのではないかと思われます。
 なお、添付画像のアインシュタインの引用文のなかの「not the State but the ...」の部分が「political state(政治的国家)」になっているものもありますが、「not the State」のなかの「State(国家)」も「政治的国家」のことを言っていますので、引用間違いとまでは言えません。

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