バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 超大国(強国)は,今のところ,その気になればいつでも,他の(弱小の)国々の成員を殺す特権を持っている。この自由(人を殺す特権)は,正義と公正を守るために死ぬ英雄的特権として偽装させられている。愛国者は,国(祖国)のために死ぬとは言うが,国(祖国)のために外国人を殺すとは言わない.

Great States have, at present the privilege of killing members of other States whenever they feel so disposed, though this liberty is disguised as the heroic privilege of dying in defence of what is right and just. Patriots always talk of dying for their country and never of killing for their country.
In: Bertrand Russell: Has Man a Future? 1962, chap. 7: Why world government is disliked.
More info.: https://russell-j.com/beginner/sp/BR-KAKUGEN136.HTM

<寸言>
 郷土愛(自分が生まれ育った郷土の土地や文化に対する愛情)の延長としての愛国心であればほとんどの人が異論を唱えることはありません。しかし、影響力を発揮できる政治家や宗教家のなかには、政治的あるいは経済的な目的や人種的偏見によって愛国心を煽る人がけっこういます。国民の一部にも同様な心情や傾向をもった人々がいますので、両者が呼応して一挙に愛国心がかきたてられることがあります。
 そうして、最初は勇ましく発言していた人々も、実際に「仮想敵国」との間に衝突が起こり、同胞の死者が増えると、戦争を煽ったことをしだいに隠すようになっていきます。  台湾有事をさかんに強調している人々も実際に大きな衝突になれば同様の態度をとると想像されます。

楽天アフィリエイトの成果(ポイ ント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしく お願いいたします!
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell