バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 私達が(これまで)考えてきた弊害は、職業的な聖職者の存在と切り離せないように思われる。急速な変化の世界で宗教が有害なものとならないためには、宗教(活動)は、キリスト教友の会(友愛会/フレンズ教会)のように、平日は他の仕事を持ち、熱意を持って宗教的な仕事をし、報酬を得ない(受けない)人々によってなされなければならない。このような人々は、日常の世界を知っているので、誰も一般生活に適用できるとは考えないような、かけ離れた道徳に陥ることはないだろう。

The evils we have been considering seem inseparable from the existence of a professional priesthood. If religion is not to be harmful in a world of rapid change, it must, like the Society of Friends, be carried on by men who have other occupations during the week, who do their religious work from enthusiasm, without receiving any payment. And such men, because they know the everyday world, are not likely to fall into a remote morality which no one regards as applicable to common life.
 Source: Bertrand Russell: Principles of Social Reconstruction, 1916, chapter 7: VII RELIGION AND THE CHURCHES, p.220
* The title of American edition: Why Men Fight?
More info.: https://www.gutenberg.org/files/55610/55610-h/55610-h.htm

<寸言>
 自分達が信じる教え(信仰)を広めるためには、強力な教団(宗教団体)を創設し活動をする必要があると多くの宗教の信者が考え、実行します。そうして時が経つにつれ、そういった巨大集団は初期の気持ちを忘れ、権力を行使する快感を捨て去ることができず腐敗が進んでいきます。
 民主主義国家においては政教分離が原則になっていますが、"個人個人が"どの政党を支持するかは自由と言いながら、多くの政党(や政治家)がいろいろな宗教"団体”の支持を得ることによって、政教分離は形骸化していきます。統一教会や幸福の科学だけでなく、創価学会その他の大部分の宗教団体も例外ではありません。

 また、自分が属している社会で多くの人が受け入れている宗教には、多くの人が違和感を持ちません。イスラム社会に住んでいる人々は、イスラム教の教えに違和感を覚えませんが、それ以外の宗教(キリスト教や仏教など)が支配的な社会に住んでいる人々は、イスラムの女性差別的な考え方には違和感だけでなく反発を覚えます。多くの人々が比較宗教学的・比較社会学的な視点に立ち、宗教を客観視し、社会に害をもたらす宗教団体は少なくとも「非課税扱い」にはしないようにしてもらいたいものです。

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