バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 子供が怖がるものであれ,興味を持つものであれ,説明できるものは何でも説明してあげるべきである。そうすれば,恐怖(心)は形を変えて科学的な興味・関心となる。その変化の過程は,全く本能の線に沿ったものであり,人類の歴史をくりかえすものである。

Whatever either terrifies or interests the child should be explained if it is at all possible ; this transforms fear into scientific interest by a process which is entirely along the lines of instinct and repeats the history of the race.
Source: Bertrand Russell : On Education, 1926, p.118
More info.: https://russell-j.com/beginner/OE04-120.HTM

<寸言>
 『教育論ー特に幼児期における』第二部_性格の教育_第4章_「恐怖(心)」の一節です。
 得体の知れないものに対しては興味・関心を保つ場合もあれば「恐怖(心)」を保つ場合もあります。問題なのは後者です。恐怖心から多くの愚かなことをやってきたのが人類の歴史だからです。「恐怖(心)」を抱くものを興味の対象に変える過程(プロセス)によって人類は進歩してきており、その(変化の)過程は人類の歴史を繰り返すことに他ならない、との指摘です(repeats the history of the race)。
 古代人はいろいろなことに恐怖心を抱き、生贄を捧げたり、ひたすらお祈りしたりしていました。現在では、干ばつになってもお祈りだけしかしない人はごく少数です。権力政治家は「人間の恐怖心を利用する」ことが少なくないので要注意ですが・・・。

楽天アフィリエイトの成果(ポイ ント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしく お願いいたします!
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell