バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 確信過剰(過剰な確信)は、現在の世界で最悪なことの多くの源泉であり、歴史を熟考することで私達を治療すべきもの(事柄/対象)である。それは、主に過去に賢人がいたからというのではなく、それによって知恵と考えられていたものの多くが愚かであることが判明したからであり、歴史は私達自身が知恵だと思っている多くのことが同様に愚かなものであることを示唆している。

Cocksure certainty is the source of much that is worst in our present world, and it is something of which the contemplation of history ought to cure us, not only or chiefly because there were wise men in the past, but because so much that was thought wisdom turned out to be folly- which suggests that much of our own supposed wisdom is no better.
Source: Bertrand Russell: Portraits from Memory and Other Essays, 1956, p.182( = History as an art)
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<寸言>
"cocksure certainty" は訳し難い表現ですが、ラッセル研究者としても有名だった碧海純一先生(故人、東大法学部教授)が、"cocksureness" を「確信過剰」と上手に訳していることから、私もその訳語を使わせていただいています。(「自信過剰」と訳すとラッセルの言いたいことを誤解させてしまいます。たとえば、ある特定の世界的な困難な問題についてどう対処すればよいかという場合、その問題を理解するとともに具体的な解決策を提示する必要があります。「確信過剰」な人間はそういった問題について自分は理解しているとともに解決策を知っていると安易に「確信」してしまいます。)
 確信過剰に陥っているのは、政治家だけではありません。あらゆる分野の「成功者」にいっぱいいます。世界から尊敬された(中国人にさえ?尊敬された)稲盛和夫氏のような人物は残念ながらあまりいません。

[ワンポイント・レッスン: not betterとno betterの意味の違い]
 https://youtu.be/U16UoCP6120


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