バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 社会の結束は必要不可欠なものであり(あるが)、人類はこれまで理性的な議論だけで結束を強制することに成功したことはない。あらゆる社会は2つの相対立する危険にさらされている。一方では、規律の過剰や伝統崇拝の過多による形骸化の危険があり、他方では、協力を不可能にする個人主義の成長や個人的な独立心の高まりによる社会の解体、あるいは外国による征服への屈服という危険がある。... 自由主義の本質は、非合理的な独断に基づかない社会的秩序を確保し、社会の維持に必要である以上の制約を設けないで安定を確保しようとする試みである。この試みが成功するかどうかは、将来のみが決定できる。

Social cohesion is a necessity, and mankind has never yet succeeded in enforcing cohesion by merely rational arguments. Every community is exposed to two opposite dangers, ossification through too much discipline and reverence for tradition, on the one hand; on the other hand, dissolution, or subjection to foreign conquest, through the growth of an individualism and personal independence that makes co-operation impossible. ... The essence of liberalism is an attempt to secure a social order not based on irrational dogma, and insuring stability without involving more restraints than are necessary for the preservation of the community. Whether this attempt can succeed only the future can determine.
Source: A History of Western Philosophy, 1945, introduction (最後の段落).
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<寸言>
 人間誰しも自由な方がよいので「お互い自由にやりましょう」と言っても、他人が過度な自由を主張・行使することによって自分の自由が侵害されることは望みません。
 そこで、自由と規律をうまくコントロールする必要がでてきます。米国社会と中国社会は、自由と規律の面で、まったく正反対の社会となっています。
 いくら自由な国だとしても、気に入らない政権なら(米国議会侵入事件のように)暴力を行使して倒してよいはずはありません。
 他方、中国のように、「国民の命を守る」との御旗のもとに、(ゼロコロナ対策のように)一挙一投足を国家によって監視され、管理される社会は最悪です。
 それなら、日本はその中間なので丁度よいかと言えば、政府は情報公開に積極的でなく、公文書は改ざんされ、公務員(政府の高官)が嘘をつき通しても、国(政府)が指示したことであれば無罪放免となり、被害を受けた人には裁判で国が敗訴すれば賠償金が「国民の税金で」支払われるというシステムです。つまり、「愛国無罪」といったしだいです。

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