バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
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ラッセル英単語・熟語1500

 国際関係における経済力の重要な形態は,今日(注:1938年当時),原材料と食糧の所有(確保)であり,最も重要な原材料は戦争で必要なものである。・・・そうして,ドイツ軍は -石油を手に入れることができなければ- ドイツ人にとって無用の長物となる。これと似た事態は,食糧に関しても存在している。強力な戦争機構には,国民の精力を食糧生産から(戦争遂行の行動へと)大きくそらせる必要がある。従って,強力な戦争機構は,広大で肥沃な地域を軍事的に支配することができるかどうかにかかっている。

The important form of economic power, in international relations, is now the possession of raw materials and food; and the most important raw materials are those required in war. ... and the armed forces of Germany will be useless to the Germans unless they can obtain oil. A similar state of affairs exists in regard to food: a powerful war-machine requires an immense diversion of national energies from food production, and therefore depends upon military control of large fertile areas.
Source: Power, a new social analysis, 1935, by Bertrand Russell.

More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER08_150.HTM

<寸言>
 1938年に出された Power, a new social analysis(『権力、新しい社会分析』)からの引用です。第二次世界大戦は、1939年9月1日のドイツ軍によるポーランド侵攻によって始まりましたので、その前夜(ヨーロッパに不穏な空気がただよっていた時代)です。

 「強力な戦争機構には,広大で肥沃な地域を軍事的に支配することができるかどうかにかかっている」というラッセルの言葉は、プーチンによるウクライナ侵攻(侵略)によって、あらためて多くの人が実感していることと思われます。遠くでの出来事は、どうしても他人事だと思う人が多いですが、戦争の影響で日本の物価が急騰しつつあり、ますます実感するようになっていくはずです。

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