バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 人々の哲学(people's philosophy 専門哲学者ではない一般の人々の基本的な考え方?)に最も多く見られる3つの態度は、実践的/実際的、神秘的、そして科学的である。いずれも、人生の全体をカバーするには不十分であり、それぞれに適した(ふさわしい)領域を超えようとすると誤りとなる。
 実践的/実際的な態度は問いかける。"私は何をすればよいのか(何をしようか)?
 " 神秘主義的な態度は問いかける。"何を感じるか?"
 科学的な態度は問いかける。"何を信じ、何を知ればよいのか"

The three attitudes most prevalent in people's philosophy are the practical, the mystical, and the scientific. Each is insufficient as covering the whole of life; each becomes fallacious when it tries to extend beyond its proper sphere. The practical attitude asks: "What shall I do?" The mystical attitude asks: "What shall I feel?" The scientific attitude asks: "What shall I believe, or what can I know?"
Source: Three Ways to the World, 1922.
In: The World Man Lives in (New York; D. Van Nostrand Company, 1929. Man and His World series, v.12)
More info.: Not available

<寸言>
 誰もが3つのいずれの態度も多少は持ち合わせているでしょうが、どうしても偏りがちになります。いわく、
 「私は現実主義者(リアリスト)だ」「私はプラグマティストだ」「考えるよりもまず行動だ」「理屈よりも実践だ」「ただ闇雲にやればよいものではない」「気持ちが第一だ」「大地の声を聞け」「(物事は)永遠の相の下に見るべきだ」「ただ念仏のみ、波阿弥陀仏」「私はあくまでも合理主義者だ」「無駄な努力はしたくない」・・・。

 最終的にはいずれかに偏ることになるかも知れないですが、ラッセルが言いたいのは、その前に上記のいろいろなアプローチで考え、実践してみるべきだということではないでしょうか?

#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell