バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 講演です。
 宗教は、(順番として/質において)第一に、また(量において)主に、恐怖心に基礎をおいていると、私は考えます。未知のものに対する恐怖(心)もあれば、先ほども申し上げたように、あらゆる問題(トラブル)や論争においてあなたのそばにいる兄のような存在がいると感じたいという願望もあります。恐怖(心)は、神秘的なものへの恐怖(心)、敗北への恐怖(心)、死に対する恐怖(心)など、あらゆるものの根底にあります。恐怖(心)は残忍性/冷酷さの親であり、従って、残忍性/冷酷さと宗教が手を取り合っていても不思議ではありません。

Religion is based, I think, primarily and mainly upon fear. It is partly the terror of the unknown, and partly, as I have said, the wish to feel that you have a kind of elder brother who will stand by you in all your troubles and dis putes. Fear is the basis of the whole thing-fear of the mys terious, fear of defeat, fear of death. Fear is the parent of cruelty, and therefore it is no wonder if cruelty and religion go hand-in-hand.
Source: Why I am not a Christian, 1927.
Reprinted In: Why I am not a Christian and ,Other Essays on Religion and Related Subjects. 1957,
More info.: Not available

<寸言>
 カルト宗教は人間の恐怖心を露骨に利用します。多くの日本国民が旧統一教会がこれまでやってきたことを目の当たりにして、カルト宗教の残酷生/冷酷さをよく理解したのではないかと思われます。そんなひどいカルト宗教でも、政治家は、自分が当選できるかどうかわからないような時には「藁をもつかむ」気持ちで利用してしまいます。
 カルト宗教にたよる罪悪感を減らしてくれたのが安倍元総理や細田衆議院議長でした。総理大臣や衆議院議長が利用しているのなら自分達が利用してどこがいけないのか? 「勝てば官軍」というのは世の習いであり、政治家は落選したら「(つぶしがきかない)普通の人以下」の哀れな存在になってしまいます。プライドだけは高い人間はそんなことは我慢ができません。ということで・・・。

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