バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 倫理とは、元来、自分との協力のために必要な犠牲を他人に勧める技術である。従って、反射的に、社会正義の働きを通じて、自己犠牲を勧めるようになる。しかし、倫理は全て、どんなに洗練されていても、多少とも主観的なままである。例えば、菜食主義者でさえ、熱病にかかった人の命を救うことをためらわないが、それにによって、何百万という微生物の生命を殺すことになる。

Ethics is in origin the art of recommending to others the sacrifices required for co-operation with oneself. Hence, by reflexion, it comes, through the operation of social justice, to recommend sacrifices by oneself, but all ethics, however refined, remains more or less subjective. Even vegetarians do not hesitate, for example, to save the life of a man in a fever, although in doing so they destroy the lives of many millions of microbes.
Source: On scientific method in philosophy, 1914
Reprinted in : Mysticism and Logic, 1918, chapter 6
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<寸言>
 生命の尊重は重要ですが、どこで線引きしたらよいでしょうか?
 ゴキブリの生命も尊重? ゴキブリは平気な人もいれば、毛嫌いする人も多くいます。食用にする鶏を殺すことは平気な人もいれば、目の前で「しめられる」と鳥肌がたつ人もいます。ベジタリアンよりも厳格なビーガンもいますが、平気で蟻をふんでいる人もいそうです。
 生命尊重をさけびながら死刑制度は必要だと言っているひとも多くいます。
 ということで、我々の倫理観や生命尊重もいいかげんなところが多少ともあるということです。

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