 ラッセル英単語・熟語1500 |
ある種の教条主義（独断的態度）から抜け出す良い方法は、自分自身とは異なる社会集団が抱いている意見に気づくこと(気づくようになること)です。私は若い頃 －フランス、ドイツ、イタリア、アメリカなどー 自国外（英国以外の外国）でかなり暮らしました。これは、島国（英国）の偏見の強さを減らすのに非常に有益であることがわかりました。もし、あなたが旅行できない場合には、自分が同意しない人を探したり、あなたが属さない党派（政党など）の新聞を読んだりしましょう。
A good way of ridding yourself of certain kinds of dogmatism is to become aware of opinions held in social circles different from your own. When I was young, I lived much outside my own country-in France, Germany, Italy and the United States. I found this very profitable in diminish ing the intensity of insular prejudice. If you cannot travel, seek out people with whom you disagree, and read a news paper belonging to a party that is not yours.
Source: Unpopular Essays, 1950
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＜寸言＞
同じ島国でも英国の場合、ヨーロッパ大陸は ｰ 特にフランスは － すぐ隣りにあります。文化や歴史が密接に関係している外国が多数近くにあり、言葉も似通っているので、多くの若者が余り費用をかけずに海外に一時的に住むことが可能です。
それに比べて島国日本は韓国や中国以外の異国（外国）はかなり遠方にあり、言語も文化もかなり異なっており、ラッセルのアドバイスを簡単に実行できません。しかも、現在は大幅な円安のため、（外国で永続的な仕事を得ることができなければ）海外で暮らすことはとても難しくなってしまっています。このまま、経済的には、日本はどんどん沈没していってしまうのでしょうか？
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell