バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

WYATT: 水爆(原爆の1000倍以上の威力あり)は、全く異なる性格の兵器であることは確かです。同じ分野の兵器が大きくなっただけでなく、全く別の種類の兵器になったのです。

RUSSELL: はい、しかし、人は恐ろしいほど早く物事に慣れるものです。広島と長崎に原爆が投下された時、世界は恐怖に襲われ、「なんと恐ろしいこか!」と思いました。ところが、今や、原爆は戦術兵器として数えられ、誰もそのボタン(核ボタン)を気にしていません。原爆は弓矢のようにちょっと古くて素敵なものなのです。

WYATT: Surely the H-bomb is a weapon of an entirely different character. It's not just a larger weapon in the same field, but something which makes it an entirely different sort of instrument.

RUSSELL: Yes, but people get used to things so frightfully quickly. When the atomic bomb was dropped at Hiroshima and Nagasaki the world was struck with terror, and they thought, "How very dreadful this is." Well, now the atomic bomb is counted as a tactical weapon and nobody cares a button about it. It's a nice little old thing like bows and arrows.
 Source: Bertrand Russell Speaks His Mind, 1960, interview 12

<寸言>
 どんなことでも時間が立てば人は慣れてしまいます。
 2011年の福島の原発事故も、被害にあわなかった人の多くは慣れてしまったようです。もし、再び原発の大事故が起こるとしても、ほとんどの人が多分自分達は大丈夫だろうと思っています。
 東京の電力のかなりの割合が、過去、福島や新潟の原発から供給されていました。つまり事故が起こっても、人口の少ない地域の人々が被害を受けるだけという(本音を言えない)安心感がありました。
 原発はなくてはならないと言うのであれば、エネルギーも地産地消の原則で、原発も津波事故の恐れがある海岸沿いではなく、地盤がしっかりした東京の武蔵野台地(あなたが住んでいる東京!?)に「世界で最も厳しい安全基準で」原発を建設すべきではないかなどといったら(それは危険すぎる!と)気狂い扱いされてしまいます。
 核兵器も同様です。プーチンも「国が存亡の危機に陥ったら戦術核(小型の核兵器=原爆)の使用の可能性もありうる」と言っています。アメリカも絶対に使用しないとは言っていません(つまり、あらゆる選択肢を持ってていなければならない、と言っています。)。被爆国日本の指導者はもちろんそんなことは言いません(言えません)。
 米ソや中国も、ニューヨーク、モスクワ、北京(あるいは上海)に核兵器が投下されれば、核兵器使用絶対反対を唱えることは間違いないでしょう。 

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