バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 義務という概念は、歴史的に見れば、権力の所有者(保有者)が、他者を自分のためではなく自分の主人の利益のために生きるように誘導するために使われる手段であった。

The conception of duty, speaking historically, has been a means used by the holders of power to induce others to live for the interest of their masters rather than for their own.
 Source: In Praise of Idleness, by Bertrand Russell.
Reprinted in : In Praise of Idlenss and Other Essays, 1928, chapter 1
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<寸言>
 義務とは「法律上または道徳上、人や団体がしなくてはならない、また、してはならないこと」ということですが、「してはならないこと」よりも 通常は「しなくてはならない」ことを意味しています。日本国民の三大義務として、「子供に教育を受けさせる義務」「納税の義務」「労働の義務」がありますが、国によって「徴兵の義務」があります。
 それなら、「してはならない」国民の義務にはどんなものがあるでしょうか? 国家秘密を外国に漏洩してはいけない義務? これは国家秘密を守る義務と言うことができます。兵役が国民の義務である国においては、(特別な)理由なく兵役を拒否する自由はないので、「兵役を拒否してはならない」義務があるとも言えますが、兵役の義務だけですみますので、実際は、「~してはならない」義務というのはほとんど不要な概念のような気がします。

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