バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
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ラッセル英単語・熟語1500

 民主主義と個人の自由との結びつきは、時折考えられているほど密接ではない。理論的には、また定義の問題として、民主主義は少数派の自由が完全に欠如していることと両立する。多数派が共産主義者を嫌っている国で、共産主義者を非合法化することは、厳密には非民主的と言えるものではない。

The connection of democracy with individual liberty is not as close as is sometimes thought. Theoretically, and as a matter of definition, democracy is compatible with a complete absence of liberty for minorities. There is nothing that can be called strictly undemocratic in outlawing Communists in a country where the majority dislikes them.
 Source: What is Democracy, 1953, by Bertrand Russell
Reprinted in : Fact and Fiction, part II: Politics and Education, chapter 2
 More info.: https://russell-j.com/1020_What-is-Democracy.htm

<寸言>
 ラッセルはあくまでも民主主義は「平等な個人の集まりである集団による多数決でものごとを決めるやり方」であり、少数派(マイノリティ)の自由や権利を(多数決の結果によって)制限しても定義上は「非民主的」とは言えないと言っているだけです。
 少数派の意見はもちろんよく聴く必要がありますが、そのことは民主主義という言葉や概念には含まれておらず、民主主義の意味を勝手に拡張すると議論がおかしくなります。
 自由の概念も同様です。個人の自由には他人の自由を侵害する権利は(常識上は)含まれていませんが、何が他人の自由を侵害するかは最初からわかっているわけではありません(世の中は複雑に絡み合っているので、他人には無関係と思っていても影響を与えることは多々あります)。
 即ち、自由と民主主義はお互いを補完するものであり、自由民主党は「自由」と「民主主義」を尊重する政党ということですが、名前と実態(現実)がかなり乖離していると言わざるを得ません。
 名称変更、自民統一公明連合政権?

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