バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 原罪(人間が生まれた時から持つ罪)という観念には論理的な困難がある。 罪とは神の命令に従わないことにあると言われるが、神は全能であるとも言われる。もし神が全能であるならば、神の意志に反することは何も起こり得ないはずである。従って、罪人(つみびと)が神の命令に背く場合、神はそれを(最初から)意図していたに違いない(ということになる)。

There are logical difficulties in the notion of Sin. We are told that Sin consists in disobedience to God's commands, but we are also told that God is omnipotent. If He is, nothing contrary to His will can occur ; therefore when the sinner disobeys His commands, He must have intended this to happen.
 Source: An Outline of Intellectual Rubbish, 1943, by Bertrand Russell
Reprinted in : Unpopular Essays, by Bertrand Russell. 1950
 More info.: https://russell-j.com/0811OIR.HTM

<寸言>
 神は全能であるのなら、罪を犯さないものとして人間を創造できたはずです。うっかりして罪深い人間を創ってしまった(失敗作だった)とするなら、神はそのことを予想できなかったこととなり、全能でないことになります。神は全能だと言い張る場合は、罪深い人間を「わざと」創ったことになり、そのことには神に責任があることになります。全能の神はなぜそんなことをしたのでしょうか?
 キリスト教の教えには原罪の考え方がありますが、神の全能との関係をどう考えているのでしょうか?
 因みに、旧統一教会の教義では人間はサタン(悪魔)の子供であり、文鮮明がその罪人を救うメシア(救世主)だそうですが、全能の神を認めている以上、どうしてサタンを滅ぼさない(滅ぼさなかった)のでしょうか?(笑)

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