ラッセル英単語・熟語1500 |
人類に戦争なしで生きるようにさせることは可能だろうか? 戦争は少くとも六千年間存続してきた古くからある慣行である. それは 常に邪悪で、通常馬鹿げたものであった。しかし、過去においては人類は戦争をしながらもどうにか生きてきた。近代の発明の才がこの状況を変えてしまった。 人類が戦争を廃止するか, 戦争が人類を廃止するか、いずれかである。当面、最大の危険を引き起こすものは核兵器であるが、細菌化学兵器もまもなくもっと大きな脅威を与えるようになるかもしれない。
Is it possible to induce mankind to live without war? War is an ancient institution which has existed for at least six thousand years. It was always wicked and usually foolish, but in the past the human race managed to live with it. Modern ingenuity has changed this. Either Man will abolish war, or war will abolish Man. For the present, it is nuclear weapons that cause the gravest danger, but bacteriological or chemical weapons may, before long, offer an even greater threat.
Source: Bertrand Russell : Can war be abolished? 1960
Reprinted in: Fact and Fiction, 1961
More info.: Not avilable
<寸言>
「核戦争になっても人類(特に自分や自国)は滅びることはないだろう」という想定のもと、敵対国の脅威をあおって戦争の危険性を高める「愛国者」がどの国にもいます。そうして、いずれの大国あるいは大国気取りの国は、敵対国が防衛費を増やせば自国もそれに負けないように防衛費を増額せよと「与党」や「政府」に圧力をかけます。
低成長の時代に防衛費を増額するには、他の予算を削る必要がありますが、それについてはふれなかったり、国債でまかなえといってつけを将来の世代(子孫)にまわします。
向こう3年間衆参の選挙がないので、この間に(欧米はどこの国も消費税は日本より高いと宣伝して)消費税をあげてしまおうと自民党政権は考えていたでしょうが、現在は、統一教会やオリンピック利権・汚職など、自民党(関係)の闇の部分が注目されており、とてもそれを言い出せる状況ではなくなっています。
しかし、統一教会やオリンピック汚職の問題が沈静化すれば、忘れっぽい国民は新しい嘘にまた騙されることになるのでしょうか?
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell