バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 哲学の第一の務めは知的想像力を拡大することである。人間を含め動物は、ここ(the here)と今(the now)からなっている一つの中心から世界を眺める。・・・。科学は、この地理的、年代記的な牢獄から逃れようと試みる。・・・。このことはある程度、いかなる分野の知識の獲得によってもなされるが、哲学に特徴的な種類の探究(詳細な調査)によって最も完全になされている。・・・。
 哲学は、人間が誤り易いことについての認識を、また、教養のない人には疑う余地が無いと思われる多くの物事が不確実であることについての認識を,教えこむべきである。


The first thing that philosophy does, or should do, is to enlarge intellectual imagination. Animals, including human beings, view the world from a center consisting of the here and the now. ... Science attempts to escape from this geographical and chronological prison. ... This is done to some extent by the acquisition of any branch of knowledge, but it is done most completely by the sort of general survey that is characteristic of philosophy.... It (Philosophy ought to inculcate a realization of human fallibility and of the uncertainty of many things which to the uneducated seem indubitable.
 Source: Bertrand Russell: Portraits from Memory, and Other Essays,1956
 More info.: https://russell-j.com/beginner/PHIL-VAL.HTM

<寸言>
 人間は「ここ」と「今」という束縛から逃れることはできません。しかしそのことを自覚した上で、可能な限り、そのような束縛をとりはらい、最小限の前提のみを設けて、論理的思考によって真理の探究を行うこと(「知的」創造力を拡大すること)が哲学の第一の役割であるとの主張(総論)です。
 各論になると哲学者によって千差万別になりますが、「ここ」と「今」に束縛された思考を行っている人は哲学者らしくないということになります。
 政治哲学、経営哲学、「◯◯哲学」と言うように、「哲学」を「基礎的な考え方」くらいの意味に使っている場合が多いですが、本来ならば「政治基礎論」「経営学基礎(経営基礎論)」とでも言うべきものです。しかし、本来の意味で「哲学」という言葉を使っている人の方が少ないのが現状です。

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