バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 中庸の徳は面白味のない教え(教義)であり、私も若い時には中庸(の徳)を軽蔑と憤りとで退けたことを記憶している。なぜなら、当時(若い頃)賛美したのは、英雄的な極端であったからである。
 真理は常に興味深い(面白い)ものではないけれども、有利な証拠もないのに、ただ興味深いというだけで信じられているのも多い。中庸の徳というのはその良い例である。中庸の徳は面白くない教えだが、実に多くの事柄において真実の教えの一つである。

The golden mean is an uninteresting doctrine, and I can remember when I was young rejecting it with scorn and indignation, since in those days it was heroic extremes that I admired. Truth is not always interesting, and many things are believed because they are interesting; although, in fact, there is little other evidence in their favour. The golden mean is a case in point: it may be an uninteresting doctrine, but in a very great many matters it is a true one.
 Source: The Conquest of Happiness, 1930, pt.2, chap.16.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/G-MEAN.HTM

<寸言>
 最初から中庸をめざすというのではなく、いろいろ考えたりやったりして努力した結果、中間的・中立的な結論にいたっていることに気づき、やはりこれが一番正しいのだろう(あるいは適切だろう)と思うにいたるということ。

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