バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 (構成員の)一人一人の人間が倫理的単位である。人体の各部分も,多くの人間によって組織化されたもの(組織体)も,(単一の人間と同じ)倫理的重要性を占めることはできない。多数者の善は構成員一人一人の善の総和であって,(個人の善と)別の,また,独立した,新しい善ではない。具体的には,国家は市民の善とは異なる善を持つと装う(ふりをする)場合、実際に意味されていることは、政府あるいは支配階級の善はそれ以外の国民の善よりもより重要だということである。このような見解は、独裁的な権力を除いて根拠を持つことができないものである。

A single person is an ethical unit. Neither parts of a person nor organizations of many persons can occupy the same position of ethical importance. The good of a multitude is a sum of the goods of the individuals composing it, not a new and separate good. In concrete fact, when it is pretended that the State has a good different from that of the citizens, what is really meant is that the good of the government or of the ruling class is more important than that of other people. Such a view can have no basis except in arbitrary power.
 Source: Bertrand Russell : The Impact of Science on Society, 1952、chap. 3: scientific technique in an oligarchy.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/TOTAL-TP.HTM

<寸言>
 茂出木幹事長の発言の主旨は次のようになるはずです。
「自民党所属の議員が統一教会と100名関係があるとしても、党としては全く関与していないことがわかっていますので、あくまでも個人の問題であり、党としての問題は全くありません。」
 つまり、極端な例をあげると、「自民党員は全員多少とも統一教会に関与していても、自民党としては全く関与していませんので、あくまでも個人の問題であり、党自体の問題ではありません」ということも可能になります。しかし、この時の「自民党」というのはこの世の世界のものではなく、プラトン的なイデアの世界、あるいはあの世の世界の存在なのでしょうか?

#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell