バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 敗北は、完全なものでなければ、強い怒りと憎悪を育み、一方,完璧なもの(徹底したもの)であれば、無関心/無感動や無活動/怠惰を育む。力(武力)による勝利は、敗者に対する冷酷と軽蔑を生み出す。戦争に対する当初の動機がどれだけ高尚であったとしてもそうである。これらの全ての考察は、-武力によってはいかなる良き目的も達成できないということを証明するものではないが- 武力はとても危険なものであるということ、また、武力をあまり用いすぎれば,闘争が終らないうちに良い目的も見失われてしまいがちであることを示している。


Defeat, if it is incomplete, breeds rage and hatred, while if it is complete it breeds apathy and inaction. Victory by force produces ruthlessness and contempt for the vanquished, however exalted may have been the original motives for war. All these considerations,
while they do not prove that no good purpose can ever be achieved by force, do show that force is very dangerous, and that when there is very much of it any original good purpose is likely to be lost sight of before the end of the strife.
 Source: Bertrand Russell : Power, a new social analysis, 1938
 More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER17_040.HTM

<寸言>
 「先に手を出したものがより悪い」というのは多くの人々や国々の共通認識ですが、実際は、自分(自国)を守るための最低限の処置をしただけだ(正当防衛だ)と主張あるいは弁解します。
 与党(自民党)は「敵基地攻撃能力」を持つ必要があると主張し、世論調査でもかなりの有権者が「敵基地攻撃能力」を日本も持つべきだと答えています。しかし、「敵基地攻撃能力」の中身は曖昧です。自民党の国防議員の多くは、「敵基地攻撃能力」の考え方には、敵が日本に対する攻撃の「徴候」をみせたら事前に「たたく(ミサイル攻撃する)」ということも入っていると考えていますが、そのことはほとんど報道されていません。

 今週月曜日のNHKスペシャルで「キューバ危機の13日間」が放送され、当時の米国の軍部が核戦争を覚悟してキューバ基地を破壊すべきだ(ミサイル攻撃すべきだ)と主張している姿を目にすることができました。一番強く主張していたのが日本の都市の焦土作戦や原爆投下作戦を立案あるいは推進したル・メイ将軍(通称)で、ケネディを恫喝するかのような記録映像を見てビックリしました。日本は、そのル・メイ将軍に(佐藤栄作政権の時に)勲一等旭日章を授与しているのですから、おめでたい国です。
 なお、勲一等の授与は天皇が直接手渡す「親授」が通例ですが、昭和天皇はそれを行わなかったとのことです。靖国神社にA級戦犯が合祀されてから靖国神社の参拝をやめたのと同じような気持ちだったと推察されます。

楽天アフィリエイトの成果(ポイ ント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしく お願いいたします!
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell