バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 私は(1926年当時)海に近い農村に住んでいるが,ここでは新鮮な食物が入手しやすく,また,極端な暑さ寒さもない。即ち,私がここを選んだ主な理由は子供達の健康のために理想的だということであった。しかし,農夫や小売店主などの子供達はほとんど全て青白い不健康な顔をしており元気がない。それは,彼らが食べ物では甘やかされ,遊びでは規制されているからである。彼らは決して浜辺へ行かない。足をぬらすのは危険だと考えられているからである。・・・ 彼らは夜遅くまで起きていることを許されており,また、おとなの食べるありとあらゆる不健康な食べ物を少しずつ与えられる。


I live in an agricultural district by the sea, where fresh food is easy to obtain, and there are no extremes of heat or cold; I chose it largely because it is ideal for children's health. Yet almost all the children of the farmers, shopkeepers, and so on, are pasty-faced, languid creatures because they are indulged in food and disciplined in play. They never go to the beach, because wet feet are thought dangerous. ... , they are allowed to stay up late, and are given all kinds of unwholesome tit-bits of grown-up food.
Source: Bertrand Russell : On Education, especially in early childhood, 1926
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE13-020.HTM

<寸言>
 ラッセルは1921年秋に中国から(2周間の日本滞在を経て)帰国し、(ロンドン)チェルシー区シドニー街三十一番地に自分の家(自由土地保有権付きの家)を購入しています。また、引用文に書かれているように、1922年の春,コーンウォール(のポースカーノ:Porthcuruno =イングランドのランズ・エンドから4マイルほどのところ)にも一軒家を手に入れています。
 ラッセルは『自伝』の中で次のように書いています。人生で一番幸せな期間だったかも知れません。

 「その時から1927年にいたるまで,私たちはロンドンとコーンウォールに等分の期間を過ごした。・・・。コーンウォールの海岸(Cornish Coast)の美しさは,私の記憶の中で,2人の健康で幸せな我が子が,海や岩石や太陽や嵐を体験する喜びを学んでいるのを見守る恍惚感(精神的高揚)と切り離すことはできず混じりあっている。私は,大部分の父親が可能である以上の時間を子供たちと一緒に過ごした。私たちは一年のうち6ヶ月間をコーンウォールで過ごしたが,その間私たちは,きちんと決まったしかも余裕のある日課をつくった。朝のうちは,私と妻は仕事をし,その間子供たちは乳母に,後には婦人家庭教師に,見てもらった。昼食後は,家族全員で,自宅から徒歩でいけるところにある多くの砂浜のうちのどれかに行った。子供たちは,裸で遊び,気の向くまま,海水浴をしたり,岩山を登ったり,砂の城をつくったりした。・・・。」

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