バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 正直(誠実)であることは,偽善に満ちた社会においては,ちょっとしたハンディキャップになる。しかし,このハンディキャップは,恐怖心を持たないという利点によって十二分に償われる。恐怖心があれば,誰一人として真実を語ることはできないのだ。私達は,わが子が公平で,正直で,卒直で,自尊心のある人間になってほしいと願っている。私としては,わが子が奴隷の技能で成功するよりも,むしろ,こういう性質をもって失敗するのを見たいと思っている。


Truthfulness is something of a handicap in a hypo-critical society, but the handicap is more than out-weighed by the advantages of fearlessness, without which no one can be truthful. We wish our children to be upright, candid, frank, self-respecting; for my part, I would rather see them fail with these qualities than succeed by the arts of the slave.
Source: On Education, especially in early childhood, 1926
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE08-090.HTM

<寸言>
 普通によく見られるのはダブル・スタンダードです。
 政治家も官僚も「誠実であること」をそれなりに重視しますが、自分に関する不利なことに対しては、部下や国民が「誠実であること」に怯えるとともに毛嫌いをします。(そこでできるだけ、不利な情報は「個人情報保護」を理由に公開を拒否します。)
 その証拠に、そこそこ「立派」だとされている有力政治家や高級官僚が、国会での答弁では、平気で嘘をついています。国民の多くも彼らは嘘をついていると非難はしても、政治家や官僚の同僚達は自分達も同じような立場に立たされれば同じような態度をとるだろうと考え、嘘をついた政治家や官僚を引き下ろそうとはしません。そんなことをしたら「天に唾する」ようなもの(明日は我が身)ですから・・・。

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