バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 私的個人あるいは法人(会社など)が金を借りる場合には,債務は法律によって強いることができる。しかし政府の場合には(注:外国から借款したりして政府が債務を負う場合),究極的な制裁は(法律ではなく)他国の軍事力である。この制裁は,革命後のロシアの事例のように,行うことができないかもしれない。制裁を実行できない(あるいはしない)場合には,借主は簡単に貸主の財産を獲得する。たとえば,レナ金鉱(鉱山)へのアクセス権(及び採掘権)を持つかどうかを決定する権力を持つ者はソビエト政府であり,戦前の株主(注:ロシア革命以前の金鉱会社の株主)ではない(のである)。


In the case of a private person or corporation which borrows money, the obligations can be enforced by law, but in the case of a government the ultimate sanction is the military power of other governments. This sanction may fail, as in Russia after the Revolution ; when it fails, the borrower simply acquires the property of the lender. For example, it is the Soviet Government, not the pre-war shareholders, that has power to decide who shall have access to the Lena goldfields
Source: Bertrand Russell : Power, a new social analysis, 1938
 More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER08_030.HTM

<寸言>
 「これらの土地は我が国固有の領土だ!」と主張する場合、いずれの国も自国の都合のよい理屈を考え出します。できるだけ歴史を遡るのがよいかとかと言うとそう言うわけではなく、アメリカ国民の場合は、インディアンが住んでいた時代までさかのぼると都合が悪いので決してそんなことはしません。ロシアはソ連時代にさかのぼることを希望し、韓国は・・・、日本は・・・、というように、それぞれが一番都合がよい理由を考え出します。ある場合は、歴史上の「事実に訴え」、ある場合には「実行支配(状態)」を重視し、「現状変更は認められない」と主張します(日本の場合は、尖閣については実行支配を、竹島については歴史的事実を主に持ち出します)。第二次世界大戦終戦時の状態が「理想的な状態」とはとても言えません。  国同士で争っている土地は全て国連(後の世界連邦政府)の所属・所有にし、そこに住んでいる人の使用権・借地権のみを認めるのがよいと思われますが、現に「実行支配」している国々や方々は、「自国/自分の土地を奪われるくらいならいかなる犠牲も払う(国民多数の犠牲も厭わず)」と主張しますので、戦争はなくなりません。
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