ラッセル英単語・熟語1500 |
宇宙の目的(の存在)を信ずる人々は,人間がもっているとされる知性を重視するが,彼らの著述は人間の知性について人に疑いをもたせる。・・・。
しかし、底知れない自己満足(うぬぼれ)のみが 全能者(神)が創造主にとっての動機として十分だと考えることができる(ひとつの)理由を人間(の創造)のなかに見ることができる。コペルニクス的革命は,人間を宇宙の目的(の存在)の十分な証拠だと考えている人々の間に今日見出される以上の謙虚さを教えるまでは,その効果はもたないであろう。
The believers in Cosmic Purpose make much of our supposed intelligence, but their writings make one doubt it....
But only abysmal self-complacency can see in Man a reason which Omniscience could consider adequate as a motive for the Creator. The Copernican revolution will not have done its work until it has taught men more modesty than is to be found among those who think Man sufficient evidence of Cosmic Purpose.
Source: Religion and Science, 1935, by Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/RS1935_07-100.HTM
<寸言>
「人間の生命が一番重要」とは、宇宙的観点からは(「論理的」「客観的}には)言えないと理解した上で、それでも、我々人間としては、人間の生命を最重要なものと考えて、判断したり行動したりすることにしたいという価値観あるいは願望。
新興宗教の教祖のなかには自分を神あるいはその代理だと主張する人がいますが、宗教ビジネスの戦略としてそう主張しているのか、それとも狂っているのかわかりません。しかし、政治家は、そういった宗教や教祖であってもその信者達が自分(達)を支持して1票をいれてくれるのであればということで・・・。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell