バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


ラッセル英単語・熟語1500
 ムーア(G. E. Moore)の友人全てにとって,ムーアがパイプ(煙草)に火をつけようとするのを見守ることは,気に入りの楽しみの1つであった。彼はいつもまずマッチをすって火をつけ,それから議論を始め,指がやけどしそうになるまで議論を続ける。そうして,彼はもう一本マッチをすって火をつけ,また指がやけどしそうになるまで議論を続ける。後は,マッチ箱が空になるまで,彼は同じことを繰り返した。これは疑いなく,彼の健康のためには幸運であった。なぜならそれは煙草を喫わない時間を彼に与えたからである。



One of the pet amusements of all Moore's friends was to watch him trying to light a pipe. He would light a match, and then begin to argue, and continue until the match burnt his fingers. Then he would light another, and so on, until the box was finished. This was no doubt fortunate for his health, as it provided moments during which he was not smoking.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB13-140.HTM

<寸言>
 ラッセルが生きていた時代は、煙草の健康リスクについてやかましく言われていなかった時代でした。また、1948年10月、ラッセルが搭乗していた(オスロからトロンハイム行きの)水上飛行艇が北海に墜落しましたが、(ラッセルを含め)喫煙室にいた人だけが助かりました。そういうわけで、人から煙草の健康リスクを言われても、「喫煙習慣のために自分は命が助かった」と「煙(かむ)に巻いて」、喫煙習慣をやめることはありませんでした。
 ラッセルがたしなんでいたのは紙煙草ではなく葉巻ですが、葉巻のほうが健康被害は少ないそうです。なぜかというと、「紙巻たばこは、煙を呼吸と一緒に肺まで吸い込む方法で喫煙されることが多くなります。それに対し葉巻たばこの煙を肺まで吸い込むことは難しく、口の中で味や香りだけを楽しんでそのまま煙を吐く方法でおもに吸われます」とのことです。
 https://www.qleanair.jp/guide/episode08.php

 
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