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【以下は、英国における血を流す残忍なスポーツ(狐狩りなど)に反対する運動にラッセルの支援を求める要請に対して応えたラッセルの返事】
ラッセル(88歳)からの返事(1960年11月26日)
拝復、
・・・。私は狐狩りについてあなたと全く同意見でであり、狐狩りは私も大嫌いです。私は動物虐待は大嫌いですが、私は現在核兵器反対運動に全力を注いでいますので、他の仕事を引き受けることができるとは思えません。核戦争は恐らくあらゆる動物を殺すことになるでしょうから、私がしていることはとりもなおさずその動物達のために闘っていることでもあると思われます。
敬 具
バートランド・ラッセル。
【The following is a reply to an appeal seeking Russell's support in a campaign against blood-sports in Britain.】
(Russell's reply : Nov. 26, 1960)
Dear Sir,
.... l am in entire agreement with you about fox-hunting, which I abominate. I very much dislike cruelty to animals, but I am so occupied with anti-nuclear work that I do not feel I can take on anything else. Since nuclear war would probably kill all animals, I feel that what I am doing is also fighting their cause. ...
Yours sincerely
Bertrand Russell
Source: Dear Bertrand Russell, 1969
More info.:https://russell-j.com/beginner/DBR2-34.HTM
<寸言>
英国貴族は狐狩りが好きな人が多いようで、英国貴族に関する映画などでは必ずといってよいほど狐狩りや野鳥刈りのシーンがでてきます。
ラッセルは狐狩りは動物虐待であり、大嫌いだと言っていますが、多分、ラッセル家の多数が嫌いだったのではないかと想像されます。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell