バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 私は1966年11月,国際法廷のメンバー全員を予備的な議論をするためにロンドンに招き,そして章末に掲げてある演説を皮切りに議事を開始した。ヴェトナムで現に起こっていることを細心の注意を払って調査することは不可欠のことであると思われた。それで私は,疑いもなく'誠実だと思われる人達だけを招聘した。その会合は大成功であった。そして私達は,翌年(1967年)に何週間も長期にわたって国際法廷の公開セッションを開催する準備を行った。


I invited all the members to London for preliminary discussions in November, 1966, and opened the proceedings with a speech to be found at the end of this chapter. It seemed to me essential that what happening in Vietnam should be examined with scrupulous care, and I had invited only people whose integrity was beyond question.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 4
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB34-280.HTM

<寸言>
 現在においては、ラッセル法廷のような国際的な民衆法廷は一定の地位を占めていますが、そのさきがけであるラッセル法廷に対しては、各国の「知識人」は腰が引け、アメリカ政府を裁判(民衆法廷)にかけるなんてことは「茶番劇」だと言われました。

 日本にも1965年にラッセル協会が設立され、ラッセル平和財団を支援する団体その他、ラッセル関係の団体が4つくらい創られましたが、ベトナム戦争に対するラッセルの激しい抗議についていけず、ラッセル関係の諸団体は順次消滅していきました。

 長崎大学の岩松繁茂氏(故人)は、1966年9月に自宅に(私的に)ラッセル平和財団日本資料センターを設置され、英国のラッセル平和財団から送られくる資料を日本語に訳し、資料センター資料として34号(1980年6月1日発行)まで発行されました。ラッセルのホームページでは、総目次だけ以下にあげています。(余力ができたら電子化してホームページに掲載しようかと思いつつ、長い間放ってあります。)
 https://russell-j.com/R4B5.HTM
 
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