バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


ラッセル英単語・熟語1500
 しかし我々がトラファルガー広場に集合した時には大群集となっていた。どれほど大きな群衆であったか正確に言うことは不可能である。新聞社や警察や百人委員会が計算した数の中間をとるとデモ参加者は約2万人を数えた。・・・。集会の後、大きな幟(のぼり)を先頭にホワイトホール(ロンドンの官庁街)に向かって行進が始まった。・・・。最終的には5千人以上の人々が国防省のまわりの歩道に坐ったり横になったりした。そうして我々は暗くなるまで約2時間そこに坐った。・・・。政府当局が消防用のホースを我々に向けて放水するように消防庁に依頼していたことを我々は知った。幸いにも消防庁はそれを拒否した。(

But when we assembled in Trafalgar Square there was a great crowd. Precisely how great it was, it is impossible to say. The median number as reckoned by the press and the police and the Committee made it about 20,000. ... Then began the march up Whitehall preceded by a large banner and managed with great skill by the Committee's marshals.... Finally, over 5,000 people were sitting or lying on the pavements surrounding the Ministry. And there we sat for about two hours till darkness had fallen, ... We learned that the Government had asked the Fire Department to use their hoses upon us. Luckily, the Fire Department refused.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 3
 More info.: https://russell-j.com/beginner/AB33-190.HTM

<寸言>
 一般的に言って、反政府デモの参加人数は、警察(政府当局寄り)は実際の参加者の半分くらいだと発表し、デモの主催者側は実際の参加者の1,5倍から2倍の数を発表しがちです。従って、1961年2月18日に行われた「反核」デモについて、主催者側と警察側のそれぞれの発表数を足して2で割った数が実際のデモ参加者数に近いだろうとのラッセルの発言は妥当だろうと思われます。
 2月18日(真冬で天候不順の日)に行われた,英国国防省前での百人委員会の座り込みデモの写真(添付画像/中心に89歳のラッセル)は英国における反核デモを象徴するものとして、世界中で頻繁に使用されてきました。(写真の出典を忘れてしまいましたが、朝日新聞だったでしょうか?)

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