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Every organization is a combination of individuals for a purpose; and, if this purpose is to be achieved, it requires a certain subordination of the individuals to the whole. If the purpose is one in which all the individuals feel a keen interest, and if the executive of the organization commands confidence, the sacrifice of liberty may be very small. But if the purpose for which the organization exists inspires only its executive, to which the other members submit for extraneous reasons, the loss of liberty involved may grow until it becomes almost total. The larger the organization, the greater becomes the gap in power between those at the top and those at the bottom, and the more likelihood there is of oppression.
Source: Bertrand Russell : John Stuart Mill, 1955.
More info.: https://russell-j.com/beginner/1097_JSM-140.HTM
<寸言>
一人の人間ができることは限られています。総理であろうが、ソフトバンクの孫会長であろうが、組織を離れて一人では、ほとんど何もなしとげることはできません。
それとは反対に権限が大きければ大きいほど、一人の人間では考えられないほど大きな事柄・事業を行うことができます。
ところで、人間は脳の記憶や論理的思考によって、「共同で」行動することができ、新幹線を(多くの人が協力して)製造したり、戦場で(共同作戦のもと)戦ったりできます。つまり、「共同幻想」があるからこそ社会が成り立っています。
それなら、人間の大脳がコンピュータの記憶装置(HDDなど)のようなものであり、特殊なレーザー光線を照射することによって人間の記憶を消去できるとしたら、どういうことになるでしょうか?
記憶がまったくなくなるのですから、自分と他者との関係(たとえば親子関係、恋人関係、上司と部下との関係)、食べられるものと食べられないものの区別などできず、鶏状態(3歩すすんだらすぐ忘れる?)となってしまいます。
脱線してしまいましたが、「共同幻想」はとても重要であり、支配層・権力者と被支配層・無力の大衆との間で「共同」「幻想」(共通の目的意識、共通の価値観)を持てなくなれば、社会は混乱し、ひどくなれば崩壊する危険性が増していきます。
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