ラッセル関係電子書籍一覧 |
しかし,ヒトラーのドイツは別問題だった。ナチスは,実に不快であり,残酷で頑迷で愚劣だということがわかった。道徳的にも知的にも,同様に,憎むべき存在であった。私は平和主義者としての信念を固守していたが,そうすることの困難さがしだいに増していった。・・・そしてついに,第二次大戦においては,勝利を達成することがいかに困難なものであっても,そしてその結果がいかに苦痛なものであろうとも,勝利のために必要なことは全て支持しなければならないということを,意識的に,そしてはっきりと決意した。
But Hitler's Germany was a different matter. I found the Nazis utterly revolting - cruel, bigoted, and stupid. Morally and intellectually they were alike odious to me. Although I clung to my pacifist convictions, I did so with increasing difficulty. ... and at last consciously and definitely decided that I must support what was necessary for victory in the Second War, however difficult victory might be to achieve, and however painful in its consequences.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB24-100.HTM
<寸言>
第二次世界大戦時、ヒトラーのドイツだけでなく、日本もイタリアも全体主義の波にのまれてしまいました。現代の日本人は、北朝鮮の国民の狂信的な姿にビックリし、こっけいだと揶揄しますが、戦時下の日本国民の姿は今の北朝鮮の国民と酷似していました。幸いなことに古い映像が残っていますので、当時の日本国民の姿をみることによって「反省」することができます。
トランプはヒトラーとは違いますが、ヒトラーの手法を多くとりいれていたように思われます。トランプは、Twitter を駆使していたことから、Twittler と揶揄されましたが、昨日ついにその権力を失いました。
ラッセル関係電子書籍一覧
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell