バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル関係電子書籍一覧

 既婚婦人との姦通は邪悪であるとされたが,それはその婦人の夫に対する攻撃だからであった。しかし,女性の奴隷と戦争捕虜は彼らの支配者(ご主人様)の合法的な財産であり,それらの女性と性交することに対しては非難されることはまったくなかった。このような見解は,信心深いキリスト教徒の奴隷所有者によって抱かれ,-ただし、彼らの妻はそのような見解を抱いてはいなかった- 19世紀のアメリカにおいてさえ、抱かれてきたのである。。

Adultery with a married woman was wicked, because it was an offence against her husband; but female slaves and war-captives were the legitimate property of their master, and no blame attached to intercourse with them. This view was held by pious Christian slave-owners, though not by their wives, even in nineteenth-century America.
 Source: Power, a new social analysis, 1938, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/POWER15_040.HTM

<寸言>
 人間は幼い時に差別意識を親から植え付けられると、大人になってもそれが普通だと思ったり、理屈の上で差別はよくないことだと考えるようになっても感情的には差別しがちになってしまう。このような差別は、身分差別や男女差別だけでなく、様々な形態がある。
 ラッセル関係電子書籍一覧
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell 
   

Copyright: (c) Akiyoshi Matsushita (松下彰良) All Rights Reserved.