バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 正直(誠実)であることは偽善に満ちた社会においてはちょっとしたハンディキャップになる。しかしこのハンディキャップは恐怖心を持たないという利点によって十二分に償われる。恐怖心があれば,誰一人として真実を語ることはできないのだ。私達はわが子が公平で,正直で,卒直で,自尊心のある人間になってほしいと願っている。私としては,わが子が奴隷の技能で成功するよりもむしろこういう性質をもって失敗するのを見たいと思っている。・・・私はたとえ世俗的な不幸を招くとしてもわが子には思想と言葉において正直(誠実)であってほしいと思っている。なぜなら富や名誉よりも重要なものが問われているからである。

Truthfulness is something of a handicap in a hypo-critical society, but the handicap is more than out-weighed by the advantages of fearlessness, without which no one can be truthful. We wish our children to be upright, candid, frank, self-respecting; for my part, I would rather see them fail with these qualities than succeed by the arts of the slave. ... I would have my children truthful in their thoughts and words, even if it should entail worldly misfortune, for something of more importance than riches and honours is at stake.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/OE08-080.HTM

<寸言>  このように思う親は現代日本社会では少ない。
 嘘つきは政治家の専売特許であった(実際は違うが)と思われていたが、今では、高級官僚も負けず劣らず「嘘つき」と言わないまでも本当のことを言わないのが「現実をよくみる」官僚の望ましい態度になってしまっている。マスコミまでもが・・・。
 世界の識者に知れ渡った Sontaku Japan ...
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