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ある国が武装すれば,他の国も武装するのであり,従って,競争のための通常の動機は存在していない。このような特別な場合は別として,ビジネスにおける競争はいまでも存在するが,しかしそれは現在では国家間の競争に溶け込んでおり,この競争において,戦争が成功か不成功かの究極の決定者である。従って,現代のビジネスの競争の功罪は,国家間の対抗(競争)の功罪と同一である。
If one country arms, so do others, and therefore the usual motives for competition do not exist. Apart from this peculiar case, competition in business still exists, but it is now merged in the competition between nations, in which war is the ultimate arbiter of success. The good or evil of modern business competition, therefore, is the same as that of rivalry between States.
Source: Power, a new social analysis, 1938, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/POWER14_060.HTM
<寸言>
商売(経済活動)は平和にも寄与するが、戦争や紛争にも寄与する。
Google は「悪いことをしないでも利益をあげること」を社是の一つとしている。そのため、Google は、一時期、軍事ロボット会社(ボストン・エコノミックス)を所有していたが、批判を受けて、ソフトバンクグループに売却した。
アメリカの民間軍事技術会社は、軍事ロボットを最大限に活用し、「アメリカ人の死者を最小限にすること」をめざしており、軍事ロボットによって敵対国の国民を殺害することによって同胞の血を流すことを最小限にしようとしている。ロボットに殺害される人間の身にもなって考えてほしいと思うが、Amreica first ! であり・・・。 ラッセル関係電子書籍一覧
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