バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 母親(= ラッセルの妻)が青ひげの話をしてやったとき,息子は自分は青ひげだと言い張り,言うことを聞かない妻を罰したのは正当だと考えた。息子の遊びの中には,突然婦人の首をはねるという血なまぐさいものもあった。これはサディズムだと,フロイト主義者なら言うだろう。しかし,息子は,同様に,小さい男の子たちを食べてしまう巨人の話や,重い荷物をひっぱる機関車になることも楽しんでいた。これらの'まねごと'に見られる共通の要素は,性ではなく,権力(志向)であった。

When his mother told him the story of Bluebeard, he insisted on being Bluebeard, and regarded the wife as justly punished for insubordination. In his play, there was a sanguinary outbreak of cutting off ladies' heads. Sadism, Freudians would say ; but he enjoyed just as much being a giant who ate little boys, or an engine that could pull a heavy load. Power, not sex, was the common element in these pretences.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE05-030.HTM

<寸言>
 女の子を、男の子とまったく同じ育て方をしたらどのように成長するだろうか? もちろん、家庭の外の影響をうけないようにしないと、科学的な調査にはならない。そうやって育った女の子は、「女の子らしく」育った女の子と遊ぶよりも、男の子にまじってスポーツなどを楽しむほうを好むようになると想像される。
 実際は外部社会からの影響を強く受けるので、女の子は、社会が「期待する」女の子らしさを多くの女の子が身につけていく。
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